2008年1月8日火曜日

寺山さん、町へは出ますがショウは捨てません

ありがたい賞を初めていただきました。

第七回朝日舞台芸術賞・寺山修司賞。

“ちょっとずつ自分なりのペースで楽しくヤリとーす。んで死の床で、まいっか”
なんてな人生だったらいいなー、と適当に日々のモチベーションとして心構えをしてたりします。
そんな心構えは一見自由そうですが、その通過点の中である評価くらいは欲しいぜ、という逆に不自由で生意気な考えも持っておりました。
でもいざこんなに早く、この歳でこんなに嬉しい賞もらっちゃってね、あー大変。今後が、今後のペースが。
小心者・小物だなぁ・・・、緊張。だからって“じゃ、いらない?”っていわれても“いえいえ、ありがたくそりゃいただきますよ”と即答です。
賞を辞退する人ってなんだかかっこいいイメージがありますが、実際はとんでもない。せっかくなんでいただきますです。

これからも、これからも、これからも・・・。
ありがたい賞だからこそ、なるべくすぐに忘れて・忘れたフリでもいいから、これからも一つ一つこれからも・・・、です。

対象作品の『CLEANSKINS/きれいな肌』でご一緒できた方々―――、
作家のシャン・カーン、翻訳の小田島恒志さん、演出の栗山民也さん。
そして母役の銀粉蝶さん、姉役の中嶋朋子さん。
この作品にかかわった、すべてのスタッフさん。
そして、この作品を観てくれたお客さん。
そしてそして、いままで応援していつも来てくださったファンの方々。
家族・親族の皆さん――― 
に感謝致します。本当にありがとうございました。

そして最後にやはり思うことは、とりあえずここまで成長させてもらった、あの無言の背中。無言で無意識に、役者人生の意識を教えてくれた、今は亡きあの背中に―――

この賞を親父に捧げます。