2006年8月25日金曜日

愛をください、ズー

 稽古帰りの電車のホームで、また目撃してしまった。母親が子供を叱りつけている様子。母親は二十代後半、子供は小学低学年くらいか。
“気持ちわるいんだよ!”と罵っていた…。
こ れは、しつけなのか、そうじゃないのか、親の愛情なのか、どうなのか。なんだか胸がギュッとなる。親子関係、家庭事情など知る由もないのに、苦悩で泣くの をぐっと堪えている子供がかわいそうになる、勝手に。やっぱり僕には、母親がヒステリックに怒ってるようにしか見えなかった。
“気持ちわるいんだよ!”
少なくとも、そんなことはいままで、親に云われなかった気がする。云われてたら、子供心に残るだろうか? 云われなかった僕が幸福なんだろうか? ラッキーなんだろうか? そして怒鳴った親は後で後悔するのだろうか?
街中を歩いてても、たまに遭遇する、光景。父親にもなってない分際で、いちいち心地が複雑になる、勝手に。やはり、これも一つの、おこがましさなんだろうか?