2006年9月21日木曜日

結局、何を伝えたいの?

ゆるやかに走る電車からの眺めで、一瞬目に入ってきた電信柱。その柱にべったりとくっついていた看板がありました。
“死亡事故現場” by警視庁
な んか黒文字で冷たく書いてある。ちなみに“死亡”は赤文字。んー、と思いました。なんでわざわざ、と。だって柱の付け根を見たら一目瞭然。そこには、枯れ た花束がくくりつけられ、缶ビールも置いてあった。これだけでじゅうぶんなのに。御遺族なのか友人なのか、その痛ましさを感じる供養に相反して、黄色を基 調とした看板の奴が冷静に屹立してるような、ものすごくバラバラな電信柱。ここでの事故はこの看板があるかぎりゼロか?
なんか“ぼーくは三丁目の電柱ですー”っていう唄を思い出した。

2006年9月20日水曜日

君に会いにいくよ

チョット どきどきした。 大都会の渋谷を歩いてたら、トンボが俺に飛んできて、長袖の腕にピタッと止まってしばらく、じっとしてたから。まさに 秋の到来をつげる使者。 そーっと携帯ポケットから出して、カシャっと一枚。 撮影が無事終了したら、すぐに飛んでった。
い ままでも、そういや羽蟻とか蜘蛛とか黄金虫とかてんとう虫なんかが、読んでた本に止まったり、サッシの隙間にうずくまってたり。あと、デートの時に飲み屋 か喫茶店か忘れたが、頭にちっちゃなアブラ虫がくっついてたり。そんなハッとするようなシチュエーションで遭遇すると、その瞬間に小さな生き物の呼吸を感 じるような、なんだかこっちの息遣いが慎重になる。あ、ゴキブリを退治する時もそうかな…。
カレラは突然、現れる。ま、虫は沢山いるし。でも教え てくれることがある。自分のコンディション。なにかにイライラしてたり、調子が悪かったりしてると、小さな虫が煙たく感じる。でも、心になにかゆとりを 持っていると、それが信じられないほど、“ようこそ”と受け入れる想いを抱く。突如やってくる小さなお医者さんは、自分のバランスを教えてくれる。やっぱ ユトリある暮らしがいいもんなあ。でも、ゴキブリがキッチンに訪れたときに、“よく来たね”とはさすがに今のところ言えないが。
“コオロギが便箋にとまった、失礼な奴だ~♪”
BOOMのこの曲のこのくだり、サイコー。

2006年9月14日木曜日

くらえ、割り箸、これでもか

先日、休演日まえの公演後にみんなでもつ鍋に行きました。次の日が久々の休みなので、ここは呑みだー。コロスのみなさんも、連日連夜、雨ニモ負ケズ、だ が、きっと相当に疲労もたまってたはずです。でも、まータフだね、コロスのみんなは。いや女性はたくましいといったほうがいいのだろうか。ほんとワイワイ ガヤガヤ賑やかで、頼もしく思いました。もう一軒はしごして、富士そばで春菊天に生たまご。 おー、東の空も白んできやがった、てやんでぃ。

2006年9月10日日曜日

生チョコバナナください

 今日はヒルとヨルの2回公演でした。昼夜の間の約2時間。みんなそれぞれ、過ごし 方がちがうようです。昼寝したり、読書したり。僕はわりと、散歩にでることが多いかな。地下の楽屋に下手するとずっといるはめになるんで、なんとなく外の 空気を吸いたくなるのです。今回のメークはやや軽めのナチュラルメーク。とはいえ、あくまで舞台向き、ましてや男32歳、独身。んー、と思うから、一応サ ングラス着用。化粧落として、またヨルにメークすんの、めんどくちゃいの。
 ギリシャ悲劇をついさっきまで、やってたのに、外に出れば、いつもと 変わらない渋谷の風景。たくさんのヒトの流れ、“現実”という当たり前の波に途端にのみこまれる。なんか不思議な感覚がいつもフッと横切る。さっきまで舞 台にいた僕は偽物(ギリシャ人だからなおさら)で、それを見届けてくれた人達が約800人。渋谷という大都市からみても、ほんの一部のマニアックなこと。 でも一緒に共有した時間は、やっぱり特別。うさん臭く云うなら“そのひとときは永遠”、キャーはずかしっ。
 富士そば食べて、クレープ食べながら、また再び楽屋に戻り、新しい特別の時間のために、僕はまたギリシャ人になるのであった。

2006年9月7日木曜日

オレステス初日

おかげさまで、初日が無事に明けましたー。一ヶ月の稽古を経て、終演後にお客さんか ら、拍手をもらうと、やっと安心してホッとできるのです。 あー、よかった。ともかく、とりあえず、よかったと。残り50ステージくらいあるけど(笑)、まぁたぶん今回もあっという間だな。終演後のロビー乾杯では ニナガワさんもご機嫌だったし。コロスの皆さんの笑顔も印象的だった。 それ以外のキャストも、もちろん、僕を含めて、どんどんさらに良くなって行くだろな。うん、今回もいいチームになるぞ、イェーイ。

2006年9月5日火曜日

オレステス 小屋入り

今日、劇場入りしました。 いやー、スロースターターの僕としては、ようやく “あぁ、やっぱり芝居やるんだよな―”と少し実感が湧いてきました。 NODA地図の『オイル』以来のシアターコク―ン。好きな劇場のうちの一つです。客 席からと、舞台上とでは全然“体感空間”ってのが違うんですよ。800席の客席も、舞台から見るとわりと、小さく感じます。最後列もすぐそこ、みたいな感 じです。パルコ劇場なんかもそうだけど、そういうズレのある劇場は演じてて、とてもやりやすいですね。
あー、ちゃんと、しっかりと、わくわくしてきた。 早くお客さんの前でやりたいよー。

2006年9月2日土曜日

蕎麦屋 1

蕎麦屋に行ったんだけどさ。 稽古終わった後に、一人でさ。
まだ暑いから、もりそばを、やっぱりたのみました。
わ りと、老舗っぽい店。  “とりあえず、瓶ビール”と云って、タバコに火を点ける。 隣の席の客(んー、同世代?)がスポーツ新聞読みながら、やっぱビー ル飲んでた。 俺はその新聞を見て、フツーに、他社の新聞が、この蕎麦屋にあるかどうか探す、当然あるつもりで。 でも無い。 あきらかに、おれの経験値 的にいっても、奴が手にしてる新聞は蕎麦屋のモン。唯一。だとすると、ちょっと  “はやく、よめ” “はやく、もどせ” “いーから、早くしろ”  “いーからもう、よこせ!”とイライラする。 
しかも、お待たせしました~、って奴が注文したあっついソバがきても、堂々と競馬欄あたりを見開きにして、ズズズー、ってしてやがる。 ちくしょう。 ちゃんと味わいやがれ、この老舗っぽいソバを! だから、その新聞手放せ、コノヤロ。 
あー、見たい芸能面が、あー、知りたい、昨日の試合結果が。