2007年3月23日金曜日

かもみ~る 2

つづき
先日、新国立劇場の演劇養成所の第1期生のチェーホフ『かもめ』の発表会を観て来ました。
シーンスタディといって、作品中のあちこち抜粋した1場面をいろいろな角度から探求するというのがねらい。しかもこの時は、それぞれ違うカップルが同じシーンを演じあってました。
チェーホフの作品には魔法があって、一回作品に出演した後しばらくたってから、普段の生活の中でさまざまなことに気づかされて振り返り、あぁ~ちくしょう、もう一回やらせてくれ、頼む!セリフ噛まないからぁ!と強く思わせてくれるのです。
あ えて未完成のままのかれらの発表を見て、自分が出演経験もあったということもふまえ、チェーホフの世界が分かりやすく、とてもたのしかった。純粋にテキス トに描かれていることを、それでも模索しながらだろうが、よしっ体現してみるぞーという姿勢もすごく感じ取れて、そこがなんか嬉しかった、その純粋さが、 一番に。
なんだおれ?じゃおれは~汚れちまった悲しみに~、かよ。
発表会後、ささやかなパーティがありました。口内炎が痛くて痛くて帰る つもりだったんだけど、そこはほらそれお酒お酒、いやいや、それ以上に若い彼らと一緒に話したかったのです。生徒さんたちは無邪気に無防備に“~今日はあ りがとうございます。~の映画でご一緒だったんですよ、~のお芝居みました、~こんどの舞台楽しみにしてます。”なんてピュアなキラキラした瞳で言われる と、“お、おぅ…”みたいに慣れない先輩顔もしちゃいます。あぁ~、おれもソロソロかイヨイヨかボチボチか中堅俳優へのビジョンを明確にしなくちゃなぁ。

ダイヤの原石。かれらの幸運、それは祈れないが、かれらの応援は、したい。なんかつかもう、おれもつかみたいし。

写真 左下オレ
センターのヒトがはるばるロシアからやってきた特別講師の…、えぇと………ふん!…ヒョードルの姉さんっ!、だからある意味ヒョードルより強かったスゴいヒト!

すんません